Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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いぼ

童話集 ごんぎつね|最後の胡弓ひき ほか十四編

新美 南吉

Lesen Sie 童話集 ごんぎつね|最後の胡弓ひき ほか十四編 (いぼ) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.278 Zeichen · 30 Bildschirme

Aozora Bunko

おじさんも克巳も、帰ってきません。松吉、杉作はいっしょに、小さいためいきをつきました。

小平さんは、ふたりの頭を見ていましたが、

「だいぶ、のびとるな、ひとつ、だちんのかわりに、かってやろか。」

と、いいました。

ふたりは顔を見あわせて、クスリとわらいました。

松吉も杉作も、生まれてからまだ一ども、床屋でかみをかってもらったことはありませんでした。いつもふたりのかみをかったのは、おとうさんか、おかあさんの手ににぎられたバリカンでした。そのバリカンは、もう五、六年まえから、ひどく調子が悪く、ときどき、ぐわッと大きくかみついて、とることもどうすることもできなくなってしまうようなしまつでしたので、ふたりは、家でかみをかることを、あまり好んではいませんでした。

ふたりは、目の前にある、りっぱな腰かけを見ました。白いせともののひじかけがついています。おしりののるところは、黒い皮ではってあります。もたれるところも、黒い皮です。その上に、小さいまくらのようなものまで、ついています。下の方は、足をのせるかねの台があって、それにはすかしぼりの模様があります。このりっぱな腰かけに腰かけて、やってもらうのです。